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タンナーコットンは、危機感から生まれました
大喜皮革 専務取締役 大垣 幸久
大喜皮革 専務取締役 大垣 幸久

革なめし職人(タンナー)が皮ではなく、布を“なめす”という画期的な新素材布「タンナーコットン®」

開発を担当した大喜皮革の大垣幸久専務が、これまでの業界常識では考えられない取り組みを始めたのは危機感からだという。

「バッグなどの革製品の製造が中国へと移った影響で、その素材を供給する国内の皮革なめし業界は、縮小傾向にあります。当社もその影響を受けて、売り上げは減少しておりました。そんななかで、これまでの慣例に従ったやり方だけでは生き残れないと考え、新事業・新素材の開発に挑んだのです」

革製の鞄がほとんどない
百貨店のバッグコーナーに呆然

タンナーのように、製品の上流工程を担当する企業が新規事業に乗り出す場合、バッグなどの製品ブランドを手がけて下流に進出するケースが多い。しかし、大喜皮革にその選択はなかった。

「製品ブランドを作るということは、元々のお客様とバッティングするわけです。しかも弊社がブランドを作るノウハウを蓄積することは、並大抵なことではありません。それよりも、これまでタンナーとして培ってきた技術を生かして、新規事業を始めたいと考えておりました」

 

そんな中でショックだった出来事があったという。

「開発に当たって、これまでにな い斬新な革を作ろうと意気込み、調査のために久しぶりに百貨店バッグコーナーに出向いたのです。すると、ナイロンや帆布製ばかりで、革を使っていても付属物扱い。はじめはその光景に頭を抱えてしまいましたが、逆にチャンスにも感じました。というのも、同じような表情のナイロン・帆布ばかりだったので、弊社 の技術を生かして取り組めば全く新しい素材が開発できるのではないかと思ったからです」


 そこで「タンナーとは何か」をもう一度考え直したという。

 

タンナーは「革」をなめす仕事ではなく

「素材加工のスペシャリスト」だと発想転換

「弊社は皮革なめし業ですが、本質的には『素材加工のスペシャリスト』だと定義し直しました。原皮に豊かな表情を生み出すノウハウや技術を、異素材に応用 できれば、これまでにないものができるはずだと。そこで様々な布など様々な素材で1年以上にわたって試行錯誤を繰り返した結果、これまでにない布帛が完成 し、それを『タンナーコットン®』という名前で商品化したという流れです」

素材ブランド名に「“タンナー(の作る)”コットン」と名づけたのも、タンナーならではの技術力を生かしたいという思いからだ。そのためにも一般的な布帛などの大量生産的製品にはない“手仕事”にこだわった。

「タンナーコットンの開発にあたり、革と同様に『手仕事感』を出すことに最も注力しました。布帛や合成皮革などの機械的な生産品にない味わいを、どう表現する か。そのために、途中工程になる下地処理や色に深みを出す最終工程などを、革と同じように職人が1点1点、手作業で仕上げています。楽をせずに(笑)。ま た、軽さや機能性など革にない布ならではの強みを生かしているのもポイントです」

苦労した点は物性面だという。

「表情を生み出す『手仕事』の部分は、なめしのノウハウが生きたのですが、一方で皮革づくりのノウハウではできない、色移りや型崩れなどの物性的な側面の解決 が最も苦労した点です。布帛加工の専門家の知恵を借りながら、元となる布帛の選定や薬品との相性を確かめ、何度もトライアンドエラーを繰り返しました」

「手仕事」をキーワードに

大量生産される布帛と差別化へ

こうして生まれたタンナーコットン®をバッグなどの製品販売の上で“武器”にしてほしいという願いがある。

「バッグなどのブランド各社様は製品を売るための『特徴』や『ストーリー』を探している状況だと思います。

そんななかで、タンナーコットンのように、物語性があって、独特の質感と機能性を併せ持つ素材を使うことで、差別化の武器にしてほしいと思います。

また、『うちの布を加工して』というお問い合わせもよくいただきます。『タンナー加工』と呼んでいるのですが、それを施すと布がまったく違った表情になるんです。実はワイルドデニムシリーズもそこから生まれました。こういったコラボレーションには積極的に取り組んでいきたいと考えています。お役に立てて、やりがいがありますから」

Yukihisa Ogaki
1963年生まれ。兵庫県出身。

関西学院大学を卒業後、機械商社に勤務。1989年から結婚相手の家業であったタンナーの道へ。
職人肌というよりも技術肌で、これまでにも国内初のエコレザーを開発。

要望に応じた革を仕上げることから取引先からの信頼も厚い。
「長年の経験と勘に頼るタンナーも多いが、技術的背景や顧客との取り決め、

関係を大事にしたい」と語る。

タンナーコットン®とは

TANNER COTTON®

タンナーコットン®とは、日本最古のタンナーである大喜皮革の皮革なめし職人が、一点一点手作業で加工を施した綿布。手仕事ならではの深みのある色合いや艶など、独特の質感を持つ新素材です。

 

※「TANNER COTTON®」は商標登録出願済みです。

NEWS

  2014.7.23~25

■展示会出展

JFW インターナショナル・ファッション・フェア(JFW-IFF)に出展いたしました。

  2012.10.20

Q&A

タンナーコットンに関してよくいただくお問い合わせと、その回答を掲載しました。

  2012.10.19

開発者インタビュー

大喜皮革専務取締役・大垣幸久インタビューを掲載しました。

  2012.10.19

ラインナップ

タンナーコットンの最新ラインナップ6シリーズの詳細を掲載しました。

2012.08.10

メディア掲載情報

モノ情報誌『MonoMax』(宝島社)でタンナーコットンのご紹介をしていただきました。

2012.05.19

メディア掲載情報

教養バラエティ『世界一受けたい授業』(日テレ系)でタンナーコットンのご紹介をしていただきました。

2012.05.17

ラインナップ

ラインナップページに、開発中の新製品「タンナーコットン・エアリーニット」の画像を掲載しました。

2012.04.23

デザイナー様へ

デザイナー・企画のご担当者様向けに、タンナーコットンを使った製品のサンプル紹介ページを掲載しました。バッグや小物などの商品企画の参考にしていただければ幸いです。

2012.03.30

メディア掲載情報

テレビ東京系の報道番組『ワールドビジネスサテライト』内の新製品紹介コーナー「トレンドたまご」でご紹介いただきました。

2012.02.20

メディア掲載情報

繊研新聞でご紹介いただきました。

 

2012.02.15

■お知らせ

TANNER COTTON®公式サイトがOPENしました。

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